先日は2018年度におけるMLB各チームの観客動員数について記事を書きました。
その記事でも少し書きましたが、トロント・ブルージェイズ(以降TOR)やマイアミ・マーリンズ(MIA)は2017年度と比較して2018年度の観客動員数が80万人も減少しています。
もう一度言いますが80万人です!
これは流石に異常な事態ですよね。。
そこで今回はもう少し深掘りする形で、ここ最近のMLBにおける観客動員数の推移と2018年度の観客動員数が減った要因について考えていこうと思います。
2003年以来となる観客動員数7,000万人割れ
まずは過去のMLBにおける観客動員数の推移についてみていこうと思います。
MLBの観客動員数は2003年を境に増えており2007年シーズンには観客動員数7,900万人を達成しています。
その後は2009年から20017年までの9年間は約7,300万人ほどの観客動員数をキープしていますね。
この流れからすると2018年シーズンも7,200万人から7,300万人くらいの観客動員数を記録するはずなんですが、、
2018年度の観客動員数はなんと69,671,282人と7,000万人の観客動員数も達成できず。
7,000万人の観客動員数を達成できなかったのは2003年シーズン以来のことです。
ということはMLBの歴史上、2003年以降では最低の観客動員数ということになります。
普通に考えて相当ヤバいですよね。
NPBは近年、観客動員数が右肩上がりなのですがMLBはその逆をいっているということになります。
2017年シーズンとの比較
2018年シーズンの観客動員数が大幅に減少していることがわかりました。
それではチーム別にみたときに各チームの観客動員数は2017年度と比較してどのように増減しているのか?
これについても見ていきましょう。
見ていただけるとわかりますが、観客動員数が大幅に上昇しているチームと、大幅に減少しているチームの2極化になってしまっています。
前年度から1試合当たりの観客動員数が1,000人以上増加したチームは6チームでした。
一方で1試合当たりの観客動員数が1,000人以上減少したチームは13チームです。
こうみると観客動員数が減少したチームが多いことがわかりますね。
増加率TOP5
1.アストロズ (HOU) +57.7万人
2.ヤンキース (NYY) +35.6万人
3.ブルワーズ (MIL) +29.2万人
4.フィリーズ (PHI) +25.3万人
5.マリナーズ (SEA) +16.4万人
アストロズは1試合あたりで約7,000人もの観客動員数が増加しています。
これは前年度にワールドシリーズを制覇したことも大きく影響していると思います。
減少率TOP5
- ブルージェイズ (TOR) -87.8万人
- マーリンズ (MIA) -84.1万人
- ロイヤルズ (KC) -55.5万人
- タイガース (DET) -46.5万人
- オリオールズ (BAL) -46.4万人
観客動員数が減少したチームを見てみるとトロントとマイアミが酷いですね。
1年間で約80万人以上もの観客動員数の減少が起きています。
1試合あたりでも約1万人の減少ということですので何か大きな原因があるのは間違いないでしょう。
ワースト3位から7位までが年間で約40万人の減少を記録しています。
では何故、2018年度は観客動員数が大幅に減少したのか?
これについても考えていきたいと思います。
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