MLBで大谷選手の打席を観ていて、ふと思った事がありました。
「一打席目の三振がめちゃくちゃ多くないか?」
実際につい先ほどの試合でも第一打席で田中選手から三振を奪われていました。
(米国時間5月27日現在)
それ以外にも結構三振が多いイメージがあったので今回色々調べてみました。
調べたデータはNPB時代の2016、2017年の全打席とMLBでの全打席(2018年5月27日まで)です。
それでは早速見ていこうと思います。
MLBでの三振率
まずはMLBで三振が多いイメージがあったので実際に全打席を調べてみました。
三振率という指標は実際にはないみたいなので今回は独自に計算してみようと思います。
計算方法は
三振数÷打数=三振率
でいきます。
こちらが2018年度5月27日現在の成績と三振率です。
打率が3割を下回ったと騒がれていますが出塁率は0.376、OPSは0.929もあるので一流の成績であることは間違いありません。
ですが三振数の多さが気になりますね。
既に三振数が30もあり、打率と三振率は全く同じです。
2018年シーズンのMLB選手で三振数が多いTOP50の三振率を調べてみました。
(citation:MLB公式Stats)
(+をクリックしてチャートを表示)
三振数の多いTO50のデータをみた後だと大谷選手の三振率は少なく感じますね^^;
ジャッジだと三振率は0.362もありますし。
しかし、このデータはあくまでも三振数が多いMLB選手の数字です。
ですのでOPSが高い選手TO50の三振率も出してみます。
恐らくこちらのデータの方が比較がしやすい気がします。
(+でデータを表示)
OPSトップ50+大谷選手を合わせた平均の三振率は0.218でした。
(大谷選手の三振率:0.291)
OPSトップ50で大谷選手よりも三振率が高い選手は
- CWS デビッドソン 0.393
- NYY ジャッジ 0.361
- SD ビヤヌエバ 0.322
- KC ソレア 0.302
- STL ファム 0.292
の5選手のみです。(5月27日現在)
このデータを観た限りですと大谷選手はOPSが高いがリーグ平均よりも三振率も高いということなります。
このようにMLBでの大谷選手は三振率がとても高いことがわかりました。
(OPSも一流並みの成績です。)
その一方で
「大谷選手はNPB時代から三振数が多かったのかな?」
という疑問が出てきたのでNPB時代の三振数と三振率についても調べてみようと思います。
NPB時代の三振率
ではNPB時代の三振率はどうだったのか?
これは全打席調べる必要がなかったので2013年のデビュー当時からの三振率を全て出してみました。
年度 | 打数 | 三振 | 三振率 |
2013 | 189 | 64 | 0.339 |
2014 | 212 | 48 | 0.226 |
2015 | 109 | 43 | 0.394 |
2016 | 323 | 98 | 0.303 |
2017 | 202 | 63 | 0.312 |
三振率が
3割を上回っている年が4シーズンもありますね。
2016年度は打率が0.332ですので単純計算すると3打席中、三振と安打が1打席ずつある計算になります。
これが実際に高い数字なのかどうかわからないので2016年度におけるパリーグの規定打席到達者の三振率も計算してみることにしました。
+を押すとデータが表示されます
見ていただけるとわかるように
規定打席到達者の平均三振率は.179
でした。
となると大谷選手の2016年度の三振率 .303はリーグ全体よりも高い数字であることがわかります。
といっても打者にはフルスイングせずに当てにいくタイプの選手もいるので一概に三振率を出すことは良くないかな?
という事で2016年度の本塁打数が10本以上の選手の三振率も調べてみました。
(2016年度:大谷選手のHR数は22本)
(+をクリックしてデータを表示)
上のデータが2016年度における本塁打数10本以上の選手の三振率です。
大谷選手は中村剛也選手、ペゲーロ選手に次いで高い三振率でした。
ですがOPSが一人だけ群を抜いて高いことにも注目していただきたいです。
このようなデータからわかる通り大谷選手は長打or三振という感じの打者という事がよくわかります。
最後にMLBと同様にOPS上位のデータも算出してみます。
(パリーグのみ)
OPSトップの平均三振率は0.182でした。
ちなみに大谷翔平選手はOPS、三振率ともに規定打率には到達していないもののOPSランキングの中の選手では両方ともNo.1の数字です。
(OPS:1.004, 三振率: 0.303)
三振率は高め
MLBとNPBの両方の三振率はどちらも3割近くありましたね。
これはリーグの中でも高い方の数字であります。
MLBの三振数が多い選手は打率は低く、三振率が高い、といった選手が多いです。
一方の大谷選手は今のところ打率や出塁率、OPSも高いが三振率も高いという珍しいタイプの選手であることが今回の調べでわかりました。
今は初対戦の投手も多いので様子見という事はありますが今後もNPB時代同様に三振数が多いがOPSは高いといった成績になるのではないかと思います。
夏場以降MLBで成績を残せたらになりますが期待しています。^^
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