皆さんご存知のMLB(大リーグ)では現在多くの日本人選手が活躍しています。
田中将大投手やイチロー選手をはじめNPBで活躍した選手がアメリカの地に渡り頑張っています。
以前紹介させていただいた世界のプロリーグ平均年俸ランキングにおいてMLBは第2位にランクインしており、その平均年俸はなんと日本円にして約4億8000万円です。
凄い数字ですね。。
ちなみにMLBの日本人で一番稼いでいる選手は田中将大投手で年間24億円となっています。
一方で、マイナーリーグの選手の平均年俸はいくらなのでしょうか?
よく言われているのは「ハンバーガー・リーグ」です。
これは選手の毎日の食事がハンバーガー程度しか食べることのできないという厳しい環境を例えてものとしてよく使われています。
それでは実際にマイナーリーグの選手はいくら稼いでいるのか見ていきましょう。
マイナーリーグの構造
マイナー選手の年俸について触れる前にまずはマイナーリーグの構造について見ていきたいと思います。
このようにMLBをトップとしたピラミッド構造になっています。
上から順に
- MLB
- トリプルA
- ダブルA
- アドバンストA(High A)
- シングルA (Low A)
- シングルA・ショートシーズン
- ルーキー・アドバンスト
- ルーキー・リーグ
といった構造になっています。
日本に助っ人外国人としてやってくるのはトリプルAとMLBを行き来する選手やそのレベルにいる選手が多いですね。
元千葉ロッテの中後投手は現在ダブルAのチームに所属しています。
マイナー選手の年俸
先ほどのピラミッドグラフを頭に入れた上でマイナー選手の手取りについてみていきましょう。
- MLB: 年俸4億8000万円
- トリプルA: 月収23万6000円
- ダブルA: 月収18万7000円
- アドバンストA(High A): 月収16万5000円
- シングルA (Low A): 月収14万2000円
- シングルA・ショートシーズン: 月収12万6000円
- ルーキー・アドバンスト: 月収12万6000円
- ルーキー・リーグ : 月収12万円
($1=¥109.78で計算 2017/09/04現在)
以上がマイナー選手の平均的な月収となります。
また、トリプルAの2年目では月収26万3000円、3年目は29万6000円にアップします。
その他のリーグでは翌年同じリーグでプレーした場合、給料が月5400円ほどアップします。
また遠征中の食費として一日$25、日本円にして2700円ほどが支給されます。
ここで注意してほしいのが月収だということです。
シーズン中は給料が発生しますがシーズンオフは給料は発生しません。
マイナーリーグのシーズンは約6か月です。
つまり、6か月の給料を合計した年収は以下のようになります。
- MLB: 年俸4億8000万円
- トリプルA: 年収141万6000円
- ダブルA: 年収112万2000円
- アドバンストA(High A): 年収99万円
- シングルA (Low A): 年収85万2000円
- シングルA・ショートシーズン: 年収75万6000円
- ルーキー・アドバンスト: 年収75万6000円
- ルーキー・リーグ : 年収72万円
($1=¥109.78で計算 2017/09/04現在)
如何にマイナーリーグの選手の置かれている環境が厳しいかわかっていただけたでしょうか?
メジャー契約できなかったトリプルAの選手が日本に活躍の場を求めてやってくるのも頷けますね。
メジャーリーグの最低賃金は年俸50万ドル(5500万円)と定められていますが、ほとんどのマイナーリーグの選手の月収はアメリカ連邦政府が定めている連邦貧困水準よりも低いのが現状です。
ちなみに2017年度の連邦貧困水準ラインは、
独身で年収132万4000円
4人家族で年収270万円
となっております。
そのためオフシーズンになるとバイトなど副業で生計を立てている選手も多いみたいですね。。
このようにマイナーリーグの選手はとても厳しい環境のもとメジャーリーグでプレーすることを夢見て頑張っているのです。
*1:連邦貧困水準:平均的な生活水準を保つための最低年収基準
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