2017年度のJ1リーグは川崎Fが最後に鹿島を勝ち点差で上回り初めての優勝を決めました!
僕個人的には鹿島が優勝するものだと思っていたので川崎の逆転優勝は正直ビックリしています。^^;
それでも川崎フロンターレの関係者の皆様、初優勝と初タイトルおめでとうございます!
(J2優勝のタイトルを既に獲得しているので今回はJ1でのタイトルということです^^)
さて、川崎フロンターレの逆転優勝で終わったJ1リーグですが、早速2017年度の観客動員数とスタジアム稼働率を見ていきたいと思います。
ちなみに2017年度のJ2リーグの観客動員数と稼働率はこちらの記事で詳しく書いています。
2017年度J2におけるスタジアム稼働率1位はファジアーノ岡山の61.2%! 平均スタジアム稼働率は33.6%と厳しい結果に。
観客動員数
では最初に観客動員数から見ていきたいと思います。
2017年度の観客動員数は以下の通りです。
2017年度のJ1リーグで一番観客動員数が多かったチームは浦和で約57万人!
2位のFC東京よりも12万人も観客動員数で差をつけてのブッチぎりの一位ですね。
観客動員数が少なかった甲府、大宮、柏の合計の観客動員数が約60万人くらいなので如何に浦和の観客動員数が多いかわかります。
もちろん大宮のNACK5や柏の日立のスタジアム収容人数が浦和のホームスタジアムである埼玉スタジアムと比べても小さいので簡単に比較することは難しいですが、その上で浦和の観客動員数は目を見張るものがあります。
スタジアムの収容人数の関係もありますが10チームの年間観客動員数が30万人を超えているのは素直に凄いといえるのではないでしょうか?
チーム別前年比
次にチーム別の観客動員数を前年度と比較してみていきたいと思います。
2016年度と2017年度を比較すると2つのことがデータからわかりました。
J2→J1で観客動員数は増加
まず1つ目はJ2からのJ1 昇格組は観客動員数が3チーム全て増加しているという事です。
- C大阪:前年比 93,800人↑
- 札幌 :前年比 7,368人↑
- 清水 : 前年比 20,216人↑
やはりJ1に上がるとライト層のサポーターや新規のファンが増えるのだと思います。
特にC大阪の観客動員数は合計で9万人近くも増えています。
C大阪の歴史を振り返ってもJ1リーグで年間観客動員数が30万人を超えた過去のシーズンは1995年、2005年、2013年、2014年であり、今回で30万人超えを記録したのは5回目です。
また年間観客動員数は2014年シーズンの367,651人に次いで歴代2番目の観客動員数を記録しました。
年間順位と観客動員数の関係
2つ目に年間順位と観客動員数は比例するということです。
2016年シーズンから順位を下げたチームは以下の8チームです。
浦和、G大阪、広島、大宮の4チームは昨年度から大きく順位を落としています。
(浦和は年間勝ち点の順位)
特にG大阪は後半戦の戦績がJ1全チームで最下位ということも大きく影響しているは間違いないでしょう。
また広島も降格圏内から最後に抜け出せてものの降格権争いをしていた影響もあり観客動員数は減少しています。
昨年度から順位を落とした8チームの観客動員数を合計してみると昨年比から28,212人も減少しています。
その一方で、順位が下がったにも拘わらず大きく動員数が上がっているチームはFC東京、新潟、神戸の3チームです。
FC東京が昨年比から観客動員数が増えたとはいえ、実際には2016年度の観客動員数が例年よりも少なかったのが今年になって少し回復したといった感じです。
実際にFC東京の2016年度の観客数はJ1にいた過去10シーズンで1番低い観客動員数でした。
このことを考慮すると2017年度のFC東京の観客動員数は回復したといった方が適切化もしれません。
もちろん2017年度の観客動員数は過去11シーズンのなかで2位を記録しており、マーケティング努力のおかげであることも疑いようはないですが。
スーパースターと観客動員数
神戸はポドルスキの加入とシーズン初めの連勝が影響したこともあり前年度から年間順位を落としたにもかかわらず観客動員数が増加しています。
やはり大物のスーパースターは観客動員数に大きく影響を与えますね。
実際にフォルランがC大阪に加入した2014年はC大阪が歴代で一番の観客動員数を記録した年になります。
その年も神戸同様前年シーズンから順位を落としていますが観客動員数は増加しています。
2017年度の神戸の観客動員数はチーム歴代1位の観客動員数でした。
フォルランやポドルスキの例を考えるとやはりスーパースターを獲得することは観客動員数においても大きく影響を与えることがわかりますね。
前年比約28万人アップ!
リーグ全体の観客動員数の過去10年間の推移は以下の通りです。
2017年度のリーグ全体での観客動員数は577万8178人と2016年度の観客動員数549万8222人よりも約28万人もの多く観客を動員することに成功しました!
2014年からJ1リーグの観客動員数は上昇傾向にあり今年は2012年度に次いで前年比からの上昇率が多いことが上のチャートからもわかります。
2011年は東日本大震災があった影響もあり観客動員数が減少していたので、その影響も考えると2017年どの観客動員数の上昇率は凄いですね。
2シーズン制とは何だったのかという思いもあります。^^:
スタジアム稼働率
最後にスタジアム稼働率についてです。
複数のホームスタジアムを持つチーム
磐田、C大阪、神戸、横浜FMは複数のスタジアムを使用していたので少し複雑な計算になってしまいました。
磐田はヤマハとエコパの2つをホームスタジアムとして使用していました。
2017年シーズンは17試合のホーム試合の内、3試合をエコパスタジアムで行っています。
上のチャートからもわかるように稼働率だけをみてみるとヤマハスタジアムが91.2%と圧倒的な稼働率を誇っています。
その一方でエコパスタジアムで行われ観客動員数の平均は約28,000人とヤマハスタジアムの収容人数を超える観客動員数を記録しています。
このような事を考えると観客動員数が見込める試合では引き続きエコパスタジアムで行う方が良いでしょうね。
C大阪もヤンマーと金鳥を使い分けています。
セレッソはヤンマー7試合、金鳥スタ10試合と半々くらいで使用していますが全体的に良い感じに観客動員を見込めているのではないでしょうか。
ちなみに神戸はホーム試合17試合のうち3試合を神戸ユニバー記念競技場で開催していますが稼働率は35%しかありませんでした。
ノエビアスタジアム神戸の収容人数も2万5000人近くあるので全てノエビアで行っても良いのではないかと思います。
2017年度のJ1リーグにおいて一番のスタジアム稼働率を記録したチームは川崎フロンターレで82.4%でした。
昨年度に続いてJ1のチームで唯一の稼働率80%越えを記録しています。
昨年度よりもスタジアム稼働率は0.1%程ですが減少しています。それでも稼働率82%は凄い数字です。
2位は柏レイソルで稼働率78.2%となっています。
レイソルの年間観客動員数はチーム別でみると下から3番目でしたがスタジアム稼働率は2番目という結果でした。
やはり年間観客動員数も大事ですが如何にスタジアムを満員に埋めることができるか問う点においてスタジアム稼働率は大事な指標であるといえますね。
大宮もレイソルと同様に、年間観客動員数では下から2番目でしたがスタジアム稼働率は74%と高い数字です。
リーグ全体の稼働率も62.2%とJ2 のスタジアム稼働率33.6%とは雲泥の差です。
広島はスタジアムの立地を考えると稼働率最下位の38.1%も仕方ないですね。
10年や20年といった長期的ビジョンでみれば市民球場跡地に新スタジアムを建築するべきだと思います。
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