プロ野球チームがない地域における子供の「野球離れ」が深刻に…。 

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プロ野球チームがある都道府県

まずはNPBのチームが本拠地に置く都道府県では全国全体に比べてどのように軟式野球の競技人口が変化しているかについて調べてみました。

2017年度現在、プロ野球チームがある都道府県は

  • 北海道:北海道日本ハムファイターズ
  • 宮城:東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 埼玉:埼玉西武ライオンズ
  • 千葉:千葉ロッテマリーンズ
  • 東京:読売巨人軍、ヤクルトスワローズ
  • 神奈川:横浜DeNAベイスターズ
  • 愛知:中日ドラゴンズ
  • 大阪:オリックスバファローズ
  • 兵庫:阪神タイガース
  • 広島:広島東洋カープ
  • 福岡:福岡ソフトバンクホークス

の11都道府県です。

ファームを含めると上記の都道府県に加えて山口県もプロ野球チーム(広島カープ)が本拠地とする都道府県となるが今回は含まないものとして考えていきたいと思います。

ではさっそく11都道府県の2008年から2017年度における中学軟式野球の競技人口の増減率をみていきましょう。

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上記が過去10年間における中学軟式野球の競技人口増減率です。

上部分は競技人口の推移を、下部分は2008年を100%とした競技人口の増減率を表しています。

(全体よりも減少率が高い場合は赤、減少率が緩やかな場合は緑で表記。)

この表からわかる様に、プロ野球チームがある都道府県全体の増減率は59.4%と全体の増減率57.0%よりも減少率は緩やかであることがわかりました。

都道府県別でみてみると、北海道、宮城、千葉、福岡の4都道府県が全体の減少率が高いことがわかります。

特に宮城県と福岡県の過去10年の減少率は54.7%となっており、プロ野球チームはあるが全国に比べて野球離れが進んでいる結果になっていますね。

4つの県を本拠地とするプロ野球チームの集客率も野球人気の陰りを表しています。

  • 楽天(宮城):82.35% 6/12位
  • 日ハム(北海道):70.64% 10/12位
  • ロッテ(千葉):67.63% 11/12位
  • ソフトバンク(福岡):91% 5/12位

【訂正版】2017年度NPBのスタジアム稼働率は平均82.17%、5チームが地方開催も含めて稼働率90%越えを達成!

上記のようにソフトバンクを除く3チーム、特に日ハムとロッテの集客率は他のプロ野球チームに比べて断トツに低いですね。

一方で、プロ野球チームがある都道府県のうち7/11都道府県は全体の増減率に比べ中学軟式野球の競技人口の減少率は緩やかであることがわかります。

高校野球のチーム数が多く、人口も多い東京や神奈川、愛知、大阪は何とか競技人口9,000人以上を何とかキープしています。。

増減率が全国にくらべて緩やかな7都道府県の中でも広島県の減少率の緩やかさは目を見張るものがあります。

特に広島県は2016年度から2017年度にかけて中学軟式野球の競技人口が増加しているという点に注目です。

全国の都道府県をみわたしても2016年から2017年にかけて中学軟式野球の競技人口が増加している地域は広島県だけであることを考えると広島では野球の人気があり、それほど野球離れが進んでないことがわかります。

広島カープが2016年t2017年にセ・リーグを優勝したことが影響している可能性は大いにあり得ますね。

2017年度に地方開催があった都道府県

次に2017年度にNPBペナントレース公式戦において地方開催された都道府県について見ていきたいと思います。

今回はプロ野球チームが本拠地を置く都道府県での地方開催(日ハム・釧路など)は含んでいません

地方開催された都道府県は以下の15県です。

  • 青森(楽天)
  • 岩手(楽天)
  • 秋田(楽天)
  • 山形(楽天・ヤクルト)
  • 福島(ヤクルト)
  • 茨城(巨人)
  • 群馬(巨人・西武)
  • 長野(巨人)
  • 富山(日ハム)
  • 静岡(中日・ヤクルト・日ハム)
  • 岐阜(巨人・中日)
  • 愛媛(ヤクルトx2)
  • 熊本(巨人・SB)
  • 鹿児島(巨人)
  • 沖縄(西武)

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少し見にくいですが、上の表が2017年度に地方開催された15県です。

地方開催された県のうち全国合計の増減率(57%)よりも減少率が少ない地域は群馬、富山、岐阜、沖縄の4件だけでした。

この4件の中でも沖縄だけは異質な数字です。

過去10年間における沖縄の競技人口の増減率は69.2%と全国で一番減少率が少ない都道府県です

もちろん他のスポーツに比べると増減率は大きいですが軟式野球の増減率は他の件に比べても低いです。

しかしながらここ2年間に10%も減少している点は少し気になるところですね。

下の表は先ほど述べた4県で行われたプロ野球の試合の観客動員数と稼働率です。

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火曜日開催が多いですが富山と岐阜の中日戦以外は稼働率が70%以上と上々ではないでしょうか?

地方球場の場合は外野席が芝生なので動員率は低くなるかもしれませんね。

(わかりませんが^^;)

那覇に関しては稼働率は48.7%で、競技人口の推移とスタジアム稼働率は比例していません。

こちらが那覇で行われた試合のハイライトです。

見た感じですと外野の芝生席は多くの観客がいますが内野席、特に3塁アルプス席の空席が目立っていますね。

もしかすると増減率でみるよりも、競技人口を見た方が良いかもしれません。

2017年における沖縄の中学軟式野球の競技人口は2893人、一方地方開催された県のうち最も減少率が大きかった茨城の競技人口は3712人です。

また、富山も全国全体の増減率よりかは減少率は緩やかですが競技人口自体をみてみると、わずか1634人です。

これを考慮すると今後はより一層地方開催をしても観客動員は見込めなくなってくるかもしれません。

他の11件では全国合計よりも上回るペースで中学軟式野球の競技人口が減少しています。

特に福島、茨城では過去10年で競技人口が半分以上も減少しており、野球離れが深刻であるといえます。

実際に2017年度に福島と茨城で開催された試合の観客動員数と集客率は以下の通りです。

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福島県のあづま球場で行われたヤクルトvs.巨人の試合の集客率は38.1%とヤクルトの2017年度スタジアム稼働率82.09%を大きく下回る数字で、福島県では野球の人気が低くなっているかもしれません。

もちろん水曜日開催であること、公共交通機関でのアクセスが悪いことを考慮する必要があります。(福島駅からあづま球場までバスで30分)

実際にYoutubeに上がっていた動画では外野の応援席には多くの来場者が来ていました(内野はガラガラ)のでアクセスが悪いことが福島県の場合は影響しているかもしれませんね。

ですが、アクセスが原因の場合を考慮しても福島は全国でワースト3位の減少率(-53.8%)であり他の件に比べても野球離れは進んでいえるでしょう。

中学生の親世代ももう既に野球よりかはサッカー等に娯楽が移行しているかもしれません。

ちなみに茨城は47都道府県で一番減少率が高い地域(-55.7%)です。

一応、2017年に15都道府県で行われた地方開催の観客動員数と集客率のデータを貼っておきます。

参考程度にどうぞ。

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プロ野球の平均スタジアム稼働率が80%ほどなので地方開催はやはり低いですね。

地方開催は火曜日と水曜日が多いので仕事終わりに観に行こうと思う人が少ないのかもしれません。

参考程度にしてください。

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