つい昨日なんですけど春の授業のクラス登録を行いました。
日本の大学でも講義の登録をしたことはありますが、アメリカの大学では色々と講義を取る方法が日本とは違います。
例えば、講義を登録する時期です。
日本では学期が始まる直前に自分が受けたい授業を登録していましたが、アメリカではセメスター(学期)の中間テスト直後あたりに次の学期の時間割を組みます。
他にも色々と違いがあるのでそれを説明していきます。
(あくまでも僕が通っているアメリカの大学の話であり、大学によってシステムは違うこともあります。)
受講登録の時期
先ほど冒頭で述べたようにアメリカの大学では受講登録の期間が日本の大学とは事なります。
日本の履修登録時期
例えば、日本の早稲田大学の政治経済学部の履修登録の時期は以下の通りです。
これを見ていただけるとわかるとおもいますが、
春学期1次登録は3月21日~3月23日と春学期授業開始日である4月7日から約2週間前となっています。
他の大学も早稲田大学とほぼ同じ日程かと思います。
だいたい新しい学期が始まる2週間前ほどに履修登録をするのが日本の大学のシステムですね。
アメリカの大学の履修期間
一方、アメリカの大学は先ほど述べたように次の学期の履修登録は今現在受けている学期の中間テスト終わりあたりに行います。
例えばアイオワ大学の2018年度春学期の履修登録は2017年11月6日から始まります。
僕の大学では10月24日から2018年度の履修登録が始まりました。
このようにアメリカの大学では早い時期から履修登録が始まります。
もちろん、春学期が始まってからも1週間ほどは履修科目の追加や変更が可能です。
日本の大学では最後の定期テストが成績の100%でといった教科も多く、成績発表があるまでは次の学期の予定は立てにくいことがあります。
しかし、一般的にアメリカの大学ではそのような事はありません。
というのも、僕が受けている講義では最後の定期テストの成績配分は15%~25%ほどです。
ファイナルテストの成績配分が70~100%ということはありません。
そのため、アメリカの大学では中間テストが終わったあたりで今現在受けている講義の単位が取得できるかはだいたい予測でき、次の学期の授業日程を組むことが可能なのです。
このような感じで、アメリカの大学では履修登録が早めに行われます。
学年によって違う履修登録期間
また履修登録の時期も単位取得数によって異なります。
(これは僕が通っている大学がリベラルアーツ系の大学で生徒数が低いといったこともあるので他の大学はわかりません、参考程度に流していただければ幸いです。)
まず初めに、アメリカの大学では日本のような1年生や4年生といったような入学時期によって学年の呼び方が変わるという事はありません。
一応あるといえばあるのですが単位の取得数によって名称が異なるようなシステムになっています。
例えばノースイースタン大学では以下の通りです。
Freshman (1年生): 32単位未満
Sophomore (2年生) : 32単位以上~64単位未満
Junior (3年生) : 64単位以上~96単位未満
Senior (4年生) : 96単位以上
このように取得単位によって学年が変わるのがアメリカの大学です。
そのため日本の大学のように5年生といったようなこともありません。
では履修時期はどのように違うのか?
これはあくまでも僕が通っている大学の一例ですが、Senior(シニア)から順に履修登録の優先順位があります。
このような感じに学年によって順番に履修を行うような仕組みになります。
見ていただけるように単位が少ない学生は履修登録の時期も遅いので仮に自分が受けたい講義があっても既に定員がオーバーしていた場合は履修登録することはできません。
全て早いもの勝ちで抽選科目はありません。
そのため学生は皆、朝の6時50分ほどからパソコンの前で待機して受講登録を行っています。笑
僕も先日受講登録を行いましたが人気の講義は既に定員まで残り3枠といったクラスもありました。
アドバイザーと面談
上記では履修登録の期間が日本の大学とは違う、という事をお話ししました。
次は履修登録の方法の違いについてです。
アメリカの大学では学生毎に個別のアドバイザーが付き、履修登録のアドバイスを行います。
大抵の場合、アドバイザーは自分の学部の教授です。
自分のアドバイザーと履修登録期間の前に面談をして、卒業までの受講クラスについて話したり、どのクラスを取るべきかといったことを話します。
ちなみに僕のアドバイザーは韓国人の教授で大の野球好きです。笑
そのため、毎回の面談では履修登録の相談が10分ほど、後の50分ほどはMLBの話や日本の高校野球の話や日本の大学のシステムの違いなどの雑談です。^^;
この前は、スポーツダイレクター(運動部のトップ)が話にオフィスに入ってきてどのチームがMLBのワールドシリーズを制覇するかや大谷選手はどこが取るかについてずっと話してました。笑
こんな感じでアドバイザーとの面談は結構ゆるめです。
また、多くの単位を受講したい場合はアドバイザーの許可が必要になってきます。
一般的にアメリカの学生が受講する単位は学期毎に15~18単位ほどです。
18単位より多く単位を取得したい場合はアドバイザーと校長の許可が僕の大学では必要になっています。
留学生で早めに卒業したいという方はアドバイザーに相談してみるといいかもしれませんね。
このように日本では個人で受講クラスを決めますが、アメリカの大学ではアドバイザーと相談のもとに受講科目の登録を行います。
ここがアメリカと日本の大学の大きな違いですね。
まとめにかえて
このようにアメリカと日本の大学では履修科目の登録時期が大きく異なっています。
日本では学期が始まる2週間前ほどに履修登録を行いますが、
アメリカの大学は2か月前ほどから履修登録がはじまります。
他にもアメリカの大学には各生徒に個別のアドバイザーがつき履修の相談をする必要があること、また多くの単位を取りたい場合においてはアドバイザーの許可がいることも日本とは大きく異なる点です。
今回は履修の違いについて述べましたが今後も日本の大学とアメリカの大学の違いについて紹介していければなと考えています。^^
*1:早稲田大学 科目登録日程(2017年度春学期)より引用
コメント